私たちは倉敷市、岡山市に隣接する早島町でゲストハウス、一軒貸しの宿を運営しています。
岡山ゲストハウスいぐさは倉敷有鄰庵の姉妹ゲストハウスとして、"世界中から集まる若者を受け入れる新たな拠点となり、「自給自足」をしながら世界と交流できる場所となること"を目的とし、大都市に接しながらも農地の豊富な早島町で2013年に活動をスタートさせました。
早島は、一説によると400年前から畳の原料であるい草の栽培が盛んに行われ、早島産の畳表は「早島おもて」の名で全国でも高い評価を受けていた伝統を持っています。また、い草を中心とした商業文化が発展し、県内外の多くの人がこの地を行き交い、情報と交通の要としても栄えていました。しかし昭和40年代に入ると、社会環境や生活様式の変化とともにい草は衰退し、十数年前に生産が途絶えてしまいました。
私たちは、ゲストハウスの運営とともに、このい草という伝統文化を復活させて地域を活性化し、町のもつ素晴らしい魅力を世界に発信するために、町内の栽培経験者の指導と協力を仰ぎながらい草栽培にも取り組んでいます。
土地が持つ風土(気候・土壌・歴史)の特性を生かし、地元の人々と共に地域の様々な課題に取り組むことで、次世代の風景がより社会的、文化的な価値の高いものにつながっていくと私たちは考えます。
ゲストハウスの運営、農業体験などを通じて、この場所が人と情報が集まるクロスポイントになり、ゲストハウスに滞在する旅人と、地域の人が交流することで何かが生まれるような場にしていきたいと思っています。